フィリピーナの魅力に取り憑かれてしまったフィリピンパブファンには、古きよき時代を偲び、平成鎖国とも言われるフィリピン人エンターテイナー締め出し撤廃を願って悶々としながらも何の行動も起こせない人々がいる一方で、忙しい仕事の合間を縫って、愛するフィリピーナを追って2泊3日の強硬日程でマニラ参りをする、いわゆる『追っかけ隊』も急増しており、フィリピンパブに端を発する恋物語の行く末は限りなく不透明できびしい。
具体的な行動が起こせず、日本国内で悶々とした日々を送っている『悶々派』にしろ、強行日程を押してまでフィリピーナを追い続ける『積極行動派』、いずれのタイプのフィリピーナファンもそれぞれに行動を起こしているのである。フィリピーナがいなくなっても、彼らのフィリピーナへの思いは消えてはいない。むしろ合えない時間が思いをより募らせているようにも思える。
そんなフィリピーナのとりこになった日本人男性の断ち切れぬ思いを見透かしているかのように、新しいビジネスやメディア媒体登場の動きがでてきている。ひとつがフィリピン在住で来日できないエンターテイナーとフィリピーナと触れ合いたくて仕方のない日本人男性がインターネットでライブ・チャットできる有料サービスである。生身のフィリピーナとパブで日常的に接する機会があればこんなビジネスは生まれてくることはないはずだが、多くの業者がこの新事業に参入し、ライブ・チャットをまとめるライブ・チャット情報サイトすら登場してくるほどの急成長振りだ。もうひとつは、フィリピーナ好きの日本人男性に明確にターゲットを絞った本格的月刊誌の刊行である。こちらも潜在的読者のニーズに1日も早くこたえられるよう、急ピッチで作業を進めているらしい。
そんな中、僕は入国できなくなったエンターテイナーのその後の人生と、彼女たちに取り憑かれた日本人男性、そして両者の中で繰り広げられる様々な人間模様をつぶさにレポートしてみたいと思い、いてもたってもいられずにマニラを訪れたのだった。
(以降、次回…)